ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
よしや
うらぶれて異土の乞食となるとても
帰るところにあるまじや
ひとり都のゆふぐれに
ふるさとおもひ涙ぐむ
そのこころもて
遠きみやこにかへらばや
遠きみやこにかへらばや
先日、突然に頭に浮かんできた詩。
ベトナムで生活してて、たまに孤独感に覆われることも。
今は、一緒にランチしたりできる友達もいないし。
話し相手は、愛犬のコロンだけ。
日本にいる頃から、一人には慣れてたはずなんだけど。
深夜とか、ふと、孤独や寂しさでいっぱになることあるね。
室生犀星の詩では、街に故郷の言葉を聞きにでる。
懐かしい言葉を聴いて、涙ぐむんだよね。
私も、この半年ほど日本語での会話ってしてなかった。
でも、先日、スマホ買ったのをきっかけに、中学時代の懐かしい友達と遭遇。
そこから輪が広がって、たくさんの友達と電話で話ができたんだよ。
やっぱり落ち込んでたのか、そこから急に目の前が明るくなったような気がする。
室生犀星は、街に同郷の人の言葉を聞きにいったのだけど、私は違う。
これまで。国際電話ということもあって、電話をすることもなかった。
でも、現在はネットの普及もあって、私のような境遇の人も助けられるね。
私の故郷は、すぐ目の前にあって、いつでも帰ることができるんだよ。